こんにちは!ふじよしです!
今回のテーマは理学療法士の仕事についてです!
理学療法士を目指す人にとって、その仕事内容は気になるところ。
場所によっても仕事内容は多少異なってきます。
- 病院理学療法士は実際何をしているのか知りたい。
- 病院理学療法士の1日の流れは?
- 理学療法士のやりがいを感じるときは?
ぜひ最後までご覧ください!
理学療法士の1日の流れ〜急性期病棟の場合〜
僕は以前急性期病棟の理学療法士をしていました。
これまで、
- 老人保健施設(1年)
- 回復期病棟(1年)
- 急性期病棟(10ヶ月)
- 整形外科クリニック(現在)
の勤務も経験していきましたが、やはりどの場所でも1日の流れは少し異なっています。
今回は、急性期病棟の1日の流れをご紹介していきます!
1日の流れは以下の通りです!
その日に入る患者さんの情報収集を行います。
看護師さんの申し送りの伝達や連絡事項があれば共有します。
午前中の介入が始まります。20〜60分/回で実施します。カルテは患者さんの介入後に書くことが多いです。
午前と同様に介入していきます。
患者さんの病棟での安全管理の変更や連絡事項があれば共有します。
新患患者さんがいればそこで情報共有します。
特に何もなければこの時間くらいには帰れます。
流れは至ってシンプル!
それは次の実際の業務内容で触れていきます!
病院理学療法士の実際の仕事内容
病院理学療法士の、実際の仕事内容について触れていきます。
理学療法介入
患者さんに対しての介入を20分〜60分で行います。
介入の流れとしては以下のような感じです。
検査・評価の結果からその人に適したプログラムを考えます。
また、身体機能面だけ見ていては不十分。
日常生活動作(Activities ofDaily Living:ADL)にも目を向けて、ADL練習も並行して行うことが必要です。
カルテ記載
リハビリに入った患者さんのカルテを記載します。
基本的にはSOAPに沿った内容で書いていきます。
以下の頭文字をとった総称のこと。
- S(Subject):主観的情報
患者さんからの訴え、主訴 - O(Objective):客観的情報
検査や評価から得られた客観的な情報 - A(Assessment):評価
SやOを元に分析や解釈を行った総合的な評価 - P(Plan):計画(治療)
Aに基づき決定した治療方針、内容
基本的には電子カルテが多いため、前回の内容をコピーして都度変えていくようになります。
僕の職場も電子カルテです。
記載のときは、前回の内容をコピーして介入時の内容を変えているような形です!
書類業務
書類業務は勤務している場所にもよるかもしれませんが、欠かせない業務の一つ。
リハビリテーション計画書は、月に一度作成します。
- 認知機能の低下や書字が困難な方は、後日ご家族の方からサインをいただくようにします。
退院後に外来リハビリを行う人や施設に向けて、入院期間のリハビリを要約した書類。
内容に関しては、勤務先によってフォーマットが異なっているため、統一されたものはありません。
新人の頃は、フォーマットが決まっていないということもあり、よく苦労しました。
個人的に、以下のような情報をサマリーに記載していると、受け取る側が患者さんの状態を把握しやすいと思います!
- 入院や手術に至った経緯(現病歴)
- 介入初期の状態とリハビリの経過
- 患者さんの基本情報(家族構成、性格、仕事など)
- 今後の目標
注意点としては、あまり専門用語を多用しないこと。
なぜなら、サマリーを受け取るのが、理学療法士ではない場合もあるから。
時には、患者さんの担当のケアマネージャー宛に作成されることもあります。
このことを意識するのが大切です。
カンファレンス
僕が勤務していた病院では、週に一度
を実施しています!
僕は役職を与えられていなかったため参加はしていません。笑
ですが、カンファシートがあるため、患者さんの基本情報や現在の状態などの記載はします。
カンファレンスでは主に、
- リハビリの進行状況はどうか
- 現在の患者さんの身体機能やADL獲得の状況はどうか
- 退院の目処はたちそうか
- 今後の方向性はどうするのか
といった内容を話していると聞いています。
もちろん、情報共有する内容は患者さんの背景により異なります。
そのため、カンファレンスのシートにはできるだけ具体的に
- リハビリの進み具合
- 身体機能の現状
- 退院の可否について
記載するようにしていました。
また、他職種以外に家族の方や施設の方とも行う退院支援のためのカンファレンスも実施します。
回復期病棟に勤務していた時は、退院前には必ず実施していました。
退院支援のカンファレンスでは、専門職ではない家族の方と話をすることになります。
- 専門用語をあまり使わないようにする
- 患者さんの動画を撮影し状態を理解してもらう
できるだけわかりやすいように話を進める工夫をすることが大切です。
訪問指導
訪問指導は、
- 退院後に患者さんが自宅での生活を円滑に行えるように、自宅内外の環境を調整するため
という目的で実施してます。
基本的には、退院の目処がある程度たち、ご家族の都合が合う日に実施します。
訪問指導の時にチェックしたいポイントとしては以下の項目です。
- 玄関までの導線(不整地なのか、段差はあるのかなど)
- 玄関の上り框の有無
- 屋内の導線(玄関〜自室、自室〜リビング・トイレ・浴室など)
- 廊下や扉の幅
- 段差や浴槽の高さ
- 生活スペースの確認
- 手すりの有無(必要ならば手すりの設置)
- 階段の利用の有無(手すりがあるのか、段差高さの確認)
以上のような点は、僕が訪問指導に行った際には意識して確認していました。
実際に生活するということをどれだけ想定できるかが求められます。
ポイントで挙げた点は、可能であれば事前に患者さんまたはご家族の方から聴取しておくことが望ましいです。
そうすることで、入院期間中に生活を想定したADL練習を実施することが可能。
理学療法士のやりがい
僕が思う理学療法士のやりがいについてです。
僕は今まで、入所・入院されている患者さんのリハビリを行ってきました。
施設、病院で経験して感じた、理学療法士のやりがいを感じる時は、
僕の中でのやりがいは、これに尽きるかなと思います。
まあ、このやりがいは人それぞれです!笑
リハビリを進めていく中で、うまくいかないことも多々あります。
その度に悩み、なんとか患者さんをよくしようと、僕たち理学療法士も努力します。
そして、患者さんの希望・目標が叶ったときは、僕の中でとても達成感が大きく、感謝されることが僕のモチベーションにもなっています!
何より、人の役に立てたということが肌で実感できることが素晴らしいです。
これからも、患者さんをしっかり治せることができるように日々精進していきたいと思います!
まとめ
今回は理学療法士の仕事について書かせていただきました。
仕事は場所によっても内容が異なってきます。
学生の方はいろいろな情報を集めてみるのが最適です。
理学療法士に対する本音については以下の記事を参考にしてみてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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