こんにちは!ふじよしです!
理学療法士をやっていて、実際どう思っているの?
というように、理学療法士に対する本音が気になる方は多いのではないでしょうか。
理学療法士として仕事をしていくうえでは、
気になるところですよね!
理学療法士の仕事は、マイナスな面が多く書かれている印象がありますが、ちゃんとプラスな面もあります!
また、働いている場所によっても
本音が変わってくるかと思います。
- 病院理学療法士の良い面・悪い面について
上記の内容を理学療法士4年目(病院勤務2年)の僕が赤裸々にお伝えしたいと思います!
- 現役理学療法士の本音が知りたい
- 病院理学療法士の良い面や悪い面が気になる
ぜひ最後までご覧ください!
病院理学療法士の仕事の本音①:良い面
まずは、病院理学療法士の良い面から紹介します!
僕がいいと感じている面は以下の4つだよ!
- やりがいがある
- 平日休み、休みの調整がしやすい
- 様々な人とコミュニケーションを取れる
- スタッフが若い
それぞれについて解説していきます。
やりがいがある
まず1つ目が、やりがいです。
そもそもなんで入院するの?
それは、基本的にどこか体の機能に悪い部分があるからです。
(膝の手術が必要、骨折してしまったなど)
実際にあった話をすると、、、
- 入院時:歩くことが全然できない
- 退院時の希望:歩けるようになって帰りたい
このような患者さんを担当したことがありました。
この患者さんは結果的に、退院するときは歩けるようになり自宅に帰ることができました。
元々全然歩けなかった人が、歩けるようになり退院することは十分あるんです!
そういった患者さんの希望が叶うことにより、
患者さんから
「あなたのお陰で良くなったよ」
といった感謝の言葉を口にされることは、とても喜ばしいこと!
また、入院患者さんはほとんど毎日のように関わります。
患者さんが良くなっていく過程を肌で感じられる
ということが、最も大きなやりがいだと思います。
平日休み、休みの調整がしやすい
2つ目は、休みが調整しやすいという点です。
職場にもよりますが、病院理学療法士は基本的に
シフト制になり、休みが調整しやすいです。
平日休みのいい点としては、
- 平日にしか行けないところに行ける
(市役所、郵便局など) - 外出先はあまり混まない
メリットとしては十分です!笑
また、シフト制であれば希望休も出すことができるので、友達や恋人と予定を合わせやすくなります!
しかし、休みに関しては職場によってかなり違いがあるのが実際。
(月間公休数、年間休日数など)
僕の職場は、比較的休みが多い方です!
休みを重視したい人は、しっかり休みの制度を把握しておきたいところです。
様々な人とコミュニケーションをとれる
3つ目は、様々な人とコミュニケーションを
とることができる点です。
入院している患者さんの年齢層は幅が広いです。
どんな年齢層が多いの?
- 回復期病棟
- 急性期病棟 と幅広い
急性期病棟は、スポーツで怪我をした学生も来るよ!
また、中には認知機能が低下している方も
いらっしゃいます。
つまり、各患者さんに合わせて話し方や内容、接し方などを変えることが求められるということになります。
リハビリは対人関係で成り立っています。
必然的に、コミュニケーションをとる環境ができるため、自然と自分のコミュニケーション能力が伸びていくのです!
僕は人見知りで、初対面の人と話をするときは会話の仕方にどうしたらいいか悩んでいました。
今では、どんな人が患者さんで来たとしても、ある程度困らずにコミュニケーションをとることができるようになってきています!
- 何を話せば会話が広がるのか
- どう質問すれば情報を聞き出せるのか
- その人のキャラクターはどうか
そういった点を意識して患者さんと会話をするのも楽しいと思えますよ!
スタッフが若い
4つ目は、スタッフが若いという点です。
理学療法士は年々増加傾向にあります。
基本的に、働いているスタッフも
20代が非常に多いです。
そのため、話しやすく馴染みやすいというのがいい点!
- 先輩・後輩の距離感も近いため人間関係の構築がしやすい環境にある。
僕の周りも20代が大半だよ!
職場だけでなくプライベートで関わる機会もあります。
若い世代が多いことは仕事も楽しく充実したものにするために重要なことだと思っています!
病院理学療法士の仕事の本音②:悪い面
次に、悪い面について紹介します。
僕が悪いと感じている面は、以下の5つだよ!
- 給料が安い
- 精神・肉体的に疲れる
- 簡単に結果が出ない
- 残業に波がある
- 休みの日でも自己研鑽が必要
それぞれについて解説していきます。
給料が安い
まず1つ目が、給料が安いという点です。
これは正直働いている場所にもよりますが、
理学療法士の給料はあまり高くありません。
理学療法士の平均年収は427万円。
参考:【決定版】理学療法士の給料・年収の実情|高収入を狙うためにできること
日本の給与所得者全体の平均年収は461万円
であり、理学療法士は低い傾向となっています。
- 平均年齢が若いこと
- 勤続年数が短いこと
初任給の平均は、以下の表の通りになります!
20~24歳の 所定内給与額※1 | 20~24歳の 平均年収※2 | |
---|---|---|
理学療法士(男)※3 | 22.98万円 | 279万6500円 |
理学療法士(女)※3 | 22.79万円 | 276万1700円 |
一般 高校卒 | 19.41万円 | 236万100円 |
一般 大学・院卒 | 22.32万円 | 270万6000円 |
※2:経験年数0年目かつ20~24歳の「所定内給与額」12カ月分を乗算し、「年間賞与その他の特別給与額」と合算したもの
※3:理学療法士と作業療法士の合算項目
参考:理学療法士の初任給はいくら?就職先での違いと年収アップのポイント
この表を見ると、初任給こそは周りの新卒に
比べれば意外と貰えているかもしれません。
しかし、一番悪いと思ってしまうのは、
昇給がほとんどないということです。
それに加えて、他の資格や外部活動、役職者手当
などで給料が加算されます。
年功序列で上がりはしますが、昇給自体はほとんどないというのが現実。
50代までは平均で4,000〜5,000円程度の昇給が平均だそうです。
場所によっては、1,000円や2,000円程度のところもあるらしい、、、
50〜54歳を上限とすると、20歳〜24歳から約170万円昇給する計算になります。
一方、一般企業で働く日本人の平均昇給額は240万円程度であるとされているため、こちらと比較するとPTの昇給額は低くなっています。
理学療法士(PT)の昇給平均と昇給する方法について
上記の記載のように、理学療法士の昇給額は
一般企業と比べると見劣りする部分がありますね。
- 1年目⇨2年目:5,000円程度
- 2年目⇨3年目:4,000円程度
- 3年目⇨4年目:4,000円程度
また、経験年数が上がりある程度患者さんを診ることができるようになったとしても、直接的な報酬につながるわけではありません。
結婚して家庭を持つことを考えた時に、お金の面では少し絶望的な部分になってしまいますね。
理学療法士の初任給について知りたい方は、以下の記事も参考にどうぞ!
精神・肉体的に疲れる
2つ目が、精神・肉体的に疲れるという点です。
コミュニケーションについての部分でも述べましたが、リハビリは対人関係により成り立ちます。
病院では患者さんだけでなく、医師、看護師
といった他職種の方達とも関わりが頻繁。
そういった面で、気疲れが起きやすいように
思います。
話しにくい医師や看護師に情報共有する場面が来ると、本当に気を遣うのでやりにくい、、、
病棟リハビリの疲労に対する特徴としては
以下の点です。
- 棟内の歩行練習
- それぞれの患者さんの部屋の行き来
- 介助量が多い患者さんのリハビリをする
結果的に、体力的にもかなり疲れます。
おそらく、歩数は一日1万歩以上は軽く超えてると思います。
外来クリニックで働く理学療法士と比べ、活動量は大きく異なる点ですね。
理学療法士は体力勝負な面もあるため、本当に
1日終わった後の疲労感が半端じゃないです。
簡単に結果が出ない
3つ目が、簡単に結果が出ないという点です。
臨床を経験していくと、思ったように
回復してこない患者さんも出てきます。
- 知識が足りないから?
- リハビリの負荷量が高すぎる?
- 捉えた問題点が間違っているから?
原因は様々ですが、結果が出ないと
かなり試行錯誤します。
また、勉強したからといってすぐに臨床で結果を出せるわけでもありません。
僕もなかなか改善しない患者さんを担当したことがありました。
その度に、何がよくないのか考え、時には少し
落ち込んでしまうことも、、、
このように、結果がなかなか出ずに気持ちが落ち込んでしまうこともあります。
そして、結果が出ないと劣等感を感じてしまい、
自信を無くしてしまう可能性もあり得るのです。
残業に波がある
4つ目が、残業に波があるという点です。
病院の場合定時が8時半〜17時半だとすると、
大体ですが9時〜12時までリハビリ
13時から17時までリハビリ
といったふうに、ほとんどの時間がリハビリをすることになります。
理学療法士の仕事内容について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください!
リハビリ以外の時間で
- 患者さんの情報収集
- カルテ・書類の作成
- 雑務
これらをこなすとなると、なかなか定時に帰宅することが難しいように感じます。
しかし、それはかなり体への負担が大きく
なってしまいます。
急性期病棟では書類業務が多く、手術した翌日に1回リハビリして退院するという患者さんもいらっしゃいます。
そのため、業務時間内に仕事を終わらせるのは簡単にはいきません。
大体月に10時間くらいの残業です。
残業が嫌な人は、できるだけ定時で帰れる職場を選んだ方がいいかもしれません!
休みの日でも自己研鑽
5つ目は、
休みの日でも自己研鑽が求められる点です。
理学療法士は、常に自己研鑽が求められます。
できるだけより新しく、効果が出るリハビリを提供するのが使命であると思います。
病院で働く人以外でも共通ですが、仕事終わりに
帰宅してからも勉強が必須。
だけどそれだけでは補えない部分も多いよ。
そのため、休日を返上して勉強の時間を確保することがどうしても必要になります。
また、外部での勉強会に参加するとなると、休日の時間を使って参加することがほとんど。
理学療法士として成長するうえでは、自己研鑽は必要不可欠なため、メリハリをつけて取り組みたいところですね!
オンラインを利用した学習も勉強手段の一つ。
リハノメという動画配信サービスは、ユーザー数が多くサービスが充実しています。
【仕事の本音】ふじよしの理学療法士に対する本音
良い面も悪い面もお伝えしましたが、
僕は理学療法士の仕事は楽しんでできています!
仕事をしていて、理学療法士を辞めたいと思った
ことはまだありません。
- 患者さんとお話ができること
- 治療して感謝の言葉を口にされること
- 人として成長できること
上記のような点が、自分にとって仕事をするうえではまた頑張ろうと思える糧になっています!
もちろん、時には
(嫌だな、辛いな)
とか思うこともあります。
まあ、僕だって1人の人間ですからね。笑
でも、理学療法の勉強自体嫌いではないし、何より人のために役に立つ仕事であるのは事実。
そのため、できる限り続けようと思っています!
まとめ
以下がこの記事のまとめになります!
- やりがいがある
- 平日休み、休みの調整がしやすい
- 様々な人とコミュニケーションがとれる
- スタッフが若い
- 給料が安い
- 精神・肉体的に疲れる
- 簡単に結果がでない
- 残業に波がある
- 休みの日でも自己研鑽
理学療法士の仕事を良いと捉えるか、悪いと捉えるかは人それぞれですが、多角的な視点を持って考えたいところ!
また、働く場所・分野によっても良し悪しは変わってくるため、面白いと思います。
新人理学療法士の悩みに関して書いた記事もあるので、ぜひ読んでみてください。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2件)
同じコメディカルスタッフなので、かなり共感ポイントが多く興味深く感じました!
患者さんからの感謝は嬉しいけど、昇給がなく休みの日も自己研鑽が必要なところも一緒なんだなぁとクスッとなりましたw
共感ありがとうございます!
医療職は共通ですね笑